アメリカ生活日記

英語コーチ。ゆる~くバイリンガル育児中。

【衝撃】アメリカで帝王切開

f:id:kaedekou:20210301143713p:plain  

 

アメリカで帝王切開✂️

 

第一子を日本で帝王切開、

第二子をアメリカで帝王切開で出産しました。

 

感想は「日本の医療最高~~!!!!!」

と叫びたい。いや、叫びましたね。

 

そこで今回は…

アメリカで予定帝王切開、衝撃だったことを

記録に残しておきます。

 

▽アメリカにいるだけで太るのに、まして妊娠・・

産前と比べて+25キロ。そんなところは望んでないのに体型だけは立派にアメリカナイズドされました(笑)お医者さんには検診のたびに「順調だね!」と。。。日本では毎回体重測定して、増加のスピードが速いと注意されますよね?

アメリカでは、そんなのお構いなしです☆
f:id:kaedekou:20210109120103j:image

 

当日の昼に入院

「朝ごはんは抜き、病院に来る前にシャワーしてね。ボディウォッシュは薬局で指定のものを買ってきて。前日はよく食べてぐっすり寝てくださいね~~」

(それだけ!?術前に検査しないの??)と不安になりつつ、病院到着。

エコーで赤ちゃんの様子を見る…とかもなく、あれよあれよと手術室へ。やたらとサインさせられるので、頭フル回転で書類を速読。

その間1時間以上でしょうか。ずっと仰向けでベッドにいるよう指示され、血圧がどんどん下がり、目を開けていられなくなって。

「このままでは絶対に気を失う・・・!!」と本気で慌てました。

臨月の大きなお腹での長時間の仰向けは、つらいですよね。横を向けるようにしてもらい、血圧も安定。「ナーバスになってるのね!心配しないで大丈夫よ。スィートハート♥️」ってばっちりおばちゃん看護師さんに投げキッスつきのウィンクされたけど、違うのよ。

 

麻酔まだ効いてないよ…!

ドキドキの麻酔をグサッ!と刺されながら「僕の医者人生で一番指しやすいいい背中!」と褒め称えられ。"Oh...Thank you..?"とか楽しい感じでお喋りしていたのも束の間。

「はーいお腹切るね~」と声をかけられたと同時にお腹に感じる熱いような、激しい痛み。

刺されるような痛みっていうか、今まさに刺してるよね!!??!

「まだ両足全然動かせるし、しっかり感覚あるよ!」とパニックになって、

とっさに英語が出てこない!!色々と痛いぃぃぃ!怖いぃぃ!!呑気に笑顔で手を握ってくる主人に怒りを覚えつつ、なんとか麻酔を足してもらい一安心。

 

…のはずが、今度は胸の辺りがキューーーーーッと締め付けられるような痛みに襲われ、呼吸が乱れてきて。

必死にナースに訴えるも、寒いと勘違いされ何故か電気毛布にぐるぐる巻きにされた私。いや暑いわ。

息がうまく出来ない!と必死に言うも伝わらず。。。頭の横にある機械もすっごいピーピーいってるよね?それは飾りなのかい?

そばで緊張した表情で私を見つめていた主人に、必死に訴えて、胸の痛みもとれ、なんとか落ち着きを取り戻した私。

英語を発音から真面目に勉強しなおすぞ…!と決心。

生死に関わってはじめて勉強欲が出てくるなんて…と自分に呆れる余裕が出てきた頃に

やっとBaby誕生~~!

 

いきなりの母子同室

日本だと最初の2,3日は身体を休めてね~!ってことで、赤ちゃんが泣いた時だけ連れてきてもらえたけど、

アメリカでは有無をいわさず術後すぐに母子同室。。。

さっき手術してまだ下半身は全く動かせないのに、一体どうしろと?

Baby泣いてるけど、私はさっき切ったばかりのお腹が痛いんだ…!動けません。

 その晩は主人が一緒に一晩泊まってくれたからよかったけど、付き添いが出来ない人とかシングルのママだとどうなるんだろう・・・?

この時期はインフルエンザ感染対策ということで、入院中は大人ひとりのみ面会可だったけど、コロナだともっと厳しいだろうな。

 

ひっきりなしに誰か来る

リラックスしてる暇なんてありません!

産科の先生、小児科の先生、出生証明書の申請、SSN申請、新生児カメラマン、聴覚検査、心理カウンセラー、血液検査、母乳指導専門のナース、研修医、掃除のおばちゃん、さらには謎のボランティア団体の人まで…(笑)

3日後の朝には退院が迫るので、朝昼晩問わずもう常に誰かが部屋にいる感じで、ちっとも落ち着かない。寝かせてくれ。そして隣の部屋から聞こえる爆音スペイン語の音楽。どうせ眠れないからいいけど、あなたの赤ちゃんも産まれたばかりじゃないの・・?と不思議でならなかったな。

 

病院食…まさかの…!

術後お腹空いたな~~と思っていた頃に運ばれてきたのは、なんとハンバーガー。あとオレオ。そして食後にアイスクリーム。笑ったらお腹痛いんだからやめて…!!笑

「適当に頼んでおいたよ。今度から自分で選んで電話してねー」とナースの方に言われ、メニューを見ると、パスタ、ピザ、ステーキ、サンドイッチ…ケーキにパイ、マフィン。

お粥…!!お粥をください…!日本の至れり尽くせりなあの入院生活、あれこそがいつか世界遺産にでもなるんじゃないかなって本当に思う。

 

 3日目の朝、退院

噂には聞いていたけど、そんなバカな!と思っていたけど本当でした。月曜日の昼に手術して、木曜日の朝一番には退院。あっという間の3泊4日。入院もあっさりだし、退院なんてもっとあっけなかった。「忘れ物ない?んじゃ!!」って感じでした。

その秘密は処方箋にあるのかも。よく効くなぁと思っていた痛み止めはmedicine(薬) ではなくdrug(麻薬)なのでした💊怖くて飲めないわ。

何はともあれ母子共に健康であることに感謝。

 

ちなみに赤ちゃんはお家で落ち着く間もなく、生後7日目検診がありますが、私の検診はお腹のホチキスの針みたいなのを、錆びたペンチのようなものでエイエイエイエイ!ととってくれる程度でした。「下からの内診とかしなくていいの?」って聞いたら、「え?なんか不具合あるの?」だって。

 

私は病院のベッドが硬すぎたからか、それとも私が太りすぎたからなのか・・・お尻のあたりに床ずれのようなものができて、そっちの方が痛かったな。

 請求額、ざっと$20,000

3泊4日でニヒャクマンエン!!アメリカの医療費は高いとよく言いますが、これには驚き。これは勿論、出産を控えてグレードアップした保険会社が大半をカバーしてくれるので、自分の支払いは確か$500もない位だったかな?

保険をグレードアップしたおかげで毎月の保険料の支払いも高額だったけど、帝王切開で200万円超えるとは恐ろしや~~

 

一人目を日本で出産している分、どうしても比較してカルチャーショックを受けたけど、いざ経験してみればなんとかなるもんだ。

国も文化も違えど結局やることは一緒で

人間の身体はよく出来ているなあと感心しました。

 

 

 いろいろ壮絶すぎて、もう二度とアメリカで入院なんてするもんか・・・!!と心に誓いましたが

でも今こうしてブログに書いて、思い出してくすっと笑えてるくらい、

母子ともに健康なので結果オーライ👌

 

これからアメリカでご出産をする方、なんとかなるので頑張ってくださいね☆